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ポイント① 家を売れるのは夫婦のどちらか？

家を売れるのは名義人のみです。不動産の売却は法律で所有者（名義人）の権利とされています。名義人でない人が売却することはできません。
単独名義であれば、名義人が家を売却します。
例：夫のみの名義なら夫が売却します。
一方で共有名義の場合は、両者の合意が必要です。
例：夫婦共有名義の場合、夫と妻両方の同意が必要です。
名義人を確認するには、登記情報を調べたり、不動産売買契約書を確認しましょう。

ポイント② 家がいくらで売れるか調べる方法

売却価格を知ることが重要です。家の価値を知らないと、適正な価格で売却できません。
特に、住宅ローンの完済が可能かどうかを判断するためにも、正確な価値を知ることが大切です。

  • 不動産会社に査定を依頼して、プロの査定で正確な価格を把握しましょう。
  • 机上査定で簡易見積もりも可能です。家を見せずに簡単な査定ができます。
  • 自分で相場価格を調べる方法もあります。近隣の成約価格や売り出し価格を参考にしましょう。

ポイント③ 売却後のお金の扱い

売却代金は財産分与の対象です。夫婦で築いた財産は、平等に分ける法律があるため、離婚時にはこの原則に従って財産を分けることになります。

売却代金は夫婦で分ける
売却代金は、結婚後に築いた共同財産として扱われ、夫婦で平等に分けます。
これは法律で定められた「財産分与」の原則に基づいています。

財産分与の対象にならない場合も
結婚前に購入した家や親から譲り受けた財産は、夫婦共同財産と見なされず、財産分与の対象外となります。

ポイント④ 住宅ローンが残っている場合

住宅ローンの状況によって、売却方法や分配が変わるため、正確に把握することが重要です。

  • 金融機関のマイページや残高証明書で残額を確認しましょう。
  • アンダーローンの場合：売却額でローン完済が可能です。
  • オーバーローンの場合：売却額でローン完済不可。任意売却や残債処理の計画を立てる必要があります。

ポイント⑤ 家を売るタイミング

離婚前がベストです。離婚後は連絡が取りにくくなり、手続きが複雑になる可能性が高いからです。特に共有名義の場合は、離婚前に売却する方がスムーズです。

  • 離婚前なら、連絡が取りやすく話し合いもスムーズです。
  • 財産分与は離婚後に行い、贈与税を回避しましょう。

家を売った後にやるべきこと

離婚で家を売却した後は、以下の手続きが必要です。これらの手続きを怠ると、法的な問題や金銭トラブルが発生する可能性があります。

  • 売却代金の精算
    不動産会社の仲介手数料や司法書士の費用を支払いましょう。
  • 残債の返済方法を決定
    オーバーローンの場合、残債の返済計画を立てましょう。
  • 引っ越しと住民票の異動
    引き渡し日までに引越しを完了し、住民票を新住所に変更しましょう。
  • 必要に応じて確定申告
    売却益が出た場合は翌年に確定申告を行いましょう。

まとめ

いざ離婚となると、一気にやることが増え、知らずに損してしまうこともあります。家を売る際の手順やポイントを確認して、後悔のない売却を進めましょう。

  • 家を売れるのは名義人のみ
  • 売却価格を調べるには不動産会社の査定や自分で相場を調べる方法があります。
  • 売却代金は夫婦で分ける必要がありますが、結婚前の財産やオーバーローンの場合は異なります。
  • 住宅ローンの残額を確認し、アンダーローンかオーバーローンかを見極めましょう。
  • 家を売るタイミングは離婚前がスムーズです。